才女に送る、センス不要のおしゃれメソッド

この記事では、センスでものを選ばず、システマチックにおしゃれになる方法を紹介します。

おしゃれになりたいけどどうすればいいかわからない!とか、好きなものだけ買った結果合わせにくいものばかりで困るー!というタイプの迷える才女たちに届くと嬉しいです。

感性を使わないかわりに、少し手と頭を使います。才女仕様なので、受験勉強が例として使われています。

この記事のゴール

(1)自分のファッションの方向性を可視化すること

(2)次の買い物で買い足した服で、(1)で理想とするコーディネートを実現すること

(s.t.  さらに、買い足した服は手持ちの服をいかすことができるアイテムだとする)

です。

 

 

1. 教科書は雑誌だ!

ファッションが迷子なのはなぜでしょう?それは、世の中に媒体があふれており、四方八方から「これかわいいでしょ!」攻撃を浴びせてくるからです。お店、雑誌、SNS、道ゆく人、頭の中がブレッブレになります。

本屋さんの参考書の棚にたくさんの種類の参考書が並んでるのとどれを買えばいいかわからないのと同じです。どれか買ってやればいいと思うけど、どれ?です。

そこで、まずは自分のファッションの教科書を決めましょう。教科書として、ファッション誌を使います。ファッション誌は、それぞれが想定している読者をこまかにターゲティングしているため、そのターゲットに合った一貫したスタイルを提案しています。なので、逆に言うと、1つの雑誌の中であればいくら目移りしてもOKです。

 

 

2. 買ってみよう!

ということで、本屋さんに行って、好みの雑誌を購入しましょう。どの雑誌を買えばいいかわからない場合は、こちらのチャートを参照してください。(少し古い記事ですが、2018年現在でも各誌そこまでコンセプトに変化はありません。)

参照されたチャートの各グループ内で悩む場合は、本屋で立ち読みをしてみて好きなものを選ぶか、各誌が想定している読者の年齢層で選んでみてください。年齢層は「20代後半からは〜を着る!」のように、記事の中に出て来ます。

今回は、例として2018年11月号のBAILAを購入しました。

コーディネートがいっぱい!

 

 

 

3. 雑誌から好きなスタイルを切り出す

さて、少し斬新なファッション誌の使い方を紹介します。雑誌を一通り見終わったら、好きなコーディネートやアイテムをハサミで切り取ってしまいます。

その雑誌をペラペラ見ていても、結局流されてしまうので、切り出すことにより、能動的に情報を収集します。

せっかく買ったのに!と思うかもしれませんが、高校のときの、「問題集で間違えた問題に印をつける」作業と同じです。重点的に復習したいものに印をつけていたように、重点的に見たいものにマークをつけ、必要ない情報は目に見えないようにします。

ファッションはバランス感が大切!
アイテムごとに切り分けるのではなく、できるだけコーディネートごとで切り出してください。

 

 

4. 特徴ごとに分類する

切り出してくると、なんとなく自分が好きなものの輪郭が浮かび上がってくるかと思います。次の作業では、その輪郭をはっきりさせていきます。

切り出したコーディネートやアイテムを特徴ごとに分類します

例:センタープレスのパンツが出ているコーディネートでまとめる。襟付きのシャツのコーディネートでまとめる。

◎2段階の分類を意識してみる
大項目と中項目の2段階を意識して、コーディネートをまとめてみてください。
例えば、大項目「ニット」、中項目「薄手・厚手・Vネック・ラウンドネック」で、まとめるときは「Vネック厚手ニットを使ったコーディネート」というくくりでまとめます。

 

(余談)ソシュールは、言語が認識を作ると(いうかんじのことを)言いました。アイテムやコーディネートの細かな違いを言葉で表現することにより、異なったおしゃれの表現ができ、自分の理想とするスタイルがはっきりと認識できるようになります。

分類できたら、まとめて紙に貼ってみましょう。私の分類はこんな感じになりました。

【黒か千鳥格子のタイトスカートがほしい!】

 

【センタープレスのパンツがはきたい!】

 

【グレーかベージュのゆるニットが着たい!】

 

このように、雑誌の情報を自分なりに再編集することで、自分の目指すべきスタイルが可視化されます(= ゴール1達成)

 

5. 買い足すアイテムを決める

さて、ゴールが見えたので、ここではゴールに到達する方法の紹介です。

自分なりに再編成したページを見て、各分類内でコーディネートされているアイテムを書き出します。これにより、自分が気に入ったアイテムを、どのようにコーディネートに取り入れればいいかが明らかになります。

例えば、ニット×デニム、ニット×センタープレスパンツ、ニット×Aラインスカート、ゆるニット×タイトスカート、のようなかんじです。

一通り書き出したら、コーディネートされた側のアイテムをみてみます(ニット×○○の○○のほう)。もし、コーディネートされた側の服をすでに持っているならば、そのアイテム(例:ニット)はぜひ買ってみてください!それを買うだけで、自分の理想のコーディネートが完成します。しかも数種類。

もし、そのアイテムにコーディネートされている服をあまりもっていなかった場合は、それはあきらめましょう。それは、手持ちの服で着こなせないという意味です。それに気づかずに、一人歩きするアイテムばかり買っていると、ワードローブが迷子になります。

前ステップでまとめたものをゴールとするならば、現状(手持ちの服)と比較して、到達しやすいゴールを最初に達成してしまう、ということです。

私の買い物リストはこうなりました。

・黒か千鳥格子のタイトスカート
・落ち着いたトーンのセンタープレスパンツ

 

 

5. あとは買い物を楽しむだけ!

買うべきアイテムの写真を撮っておいて、お店でそれと限りなく似たものを探して、買いましょう!

サイズ感に気をつけて!!!
というわけで、試着必須です。

そして、探して、買って、着たら、理想のスタイルの完成です!

私の今回の購入品はこちら

(左)FRAMeWORKのグレーチェックタイトスカート(を古着屋で。)
(右)ENCHAINEMENTのセンタープレスパンツ(をアウトレットで。)

(そう、ケチです)

おわり

おまけですが、この考え方は断捨離にも使えます。自分に合わないとか、理想のスタイルとかけあわせることのできない服は、もう卒業した服だから思い切って捨てていきましょう。

ちなみに、雑誌を読んで切り抜き、分類するのには1〜2時間くらい使うので、時間に余裕のあるときにぜひやってみてください。

おしゃれはセンスではなく、研究成果だ!

ということで、才女からの成功談をお待ちしております XD